お葬式。

葬儀のため帰省。
家とはまた別の祖父の家へ。
案の定。と、言うより普段以上。
こちらでの扱いは知っているので、
なるべく帰りたくない場所でしたがしょうがない。

地元流のお葬式は初めて。
田舎だもんで、親戚以外にもご近所さんやらがわんさか来て、
台所は大奥状態。
もとから社交的な性格ではないから、
10人以上に占拠された台所に立ち入ることも出来ず、
勝手も分からない家で、
お茶すら満足にいれられず、
料理作りにも参加出来ずの役立たずっぷりを発揮。
初対面の客だか親戚縁者だか、
誰が誰かも分からない人らが居る部屋にも入れず、
男衆の居る、じいちゃんの部屋にも行けず、
台所の女性陣には無視されていたので、
廊下の隅っこに立っているしかできなかった。
そのうちに陰口も始まり、
子供も作れないだ、手伝いもできない、なんだかんだ言われ、
廊下にすら居れなくなった。
いたたまれず、荷物をまとめて一人で帰ることにしたら
「そんなことされたら、何言われるか分からない。」
「二度と来れなくなる」
「火葬までは我慢してくれ」と義理の母に言われ、
「それでも無理です。ごめんなさい。」を繰り返し、
最後は部屋に容れられて、
通夜が終わるまで、真っ暗な部屋で泣いていた。

家に居ることが無理だったので、
その日はビジネスホテルに泊まり
翌日、葬儀に参列。
終わったら逃げるように帰った。
酷く疲れた。